音の聴こえる仕組み
まず音(音は振動)は外耳道を通り鼓膜を振動させます。次に鼓膜の振動は耳小骨により増幅され内耳に伝えられて、蝸牛のコルチ器官にある有毛細胞によって感受されます。
そしてその有毛細胞の興奮は求心性神経である蝸牛神経に伝えられ、延髄の蝸牛神経核に伝えられ大脳の聴覚野で音を認識します。
難聴の原因
音がよく聞こえない難聴は障害部位によって分けられます。
伝音性難聴    外耳や中耳の障害によるもの。鼓膜の損傷や中耳炎などで起こります。
感音性難聴    内耳や聴覚伝導路の障害によるもので、コルチ器官や蝸牛神経の障害、大脳皮質聴覚野の障害などで起こります。
耳鳴りの原因について考えられる事
耳鳴りを患っている患者さんの多くは難聴も一緒に患ってる方が多く、求心性神経の過剰興奮が考えられます。より音を聞こうと頑張っているのです。
拍動性の耳鳴り
血液が流れるようなドックドックとした耳鳴りの原因は良性のものから危険なものまで様々です。腫瘍や血管の損傷、高血圧、貧血、甲状腺機能亢進症なども考えられますので一度病院での診察を受けることが重要でしょう。
鍼灸刺激に対する生体反応
まず、生体のフィードバック機構とは?
ホメオスターシス(homeostasis)とは安定した状態を意味しますが、固定した状態を意味するものではありません。生体には数多くの感覚性・求心性情報によって成り立つフィードバック調節系があります。これらの求心性情報が常に脳に作用することによって脳によるホメオスターシス調節が行われます。つまり、一秒一秒変化する身体の内部・外部環境の変化は、求心性情報として脳に伝えられて、脳内で統合されその結果、自律神経系、内分泌系、体性神経系の出力を介して内臓や運動機能の活動が適切に調節されています。
鍼灸治療は鍼やお灸をして身体に刺激を与え、生体のフィードバック機構をうまく利用した治療法なのです。

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